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Vol.1

唯一無二の
エスカイヤクラブ

第1号店の設立(1964年)とその背景

エスカイヤクラブは、1964年11月4日、
大阪・北新地の自社ビルとなるVOビルに「サントリー大阪クラブ」を第1号店として開店し、その歴史をスタートさせました。

当時の日本は高度経済成長期の真っただ中であり、ビジネスの世界では会食や接待を通じた関係づくりが重要視されていました。そのような背景のもと、安心・安全で信頼性の高い接待空間を提供することを目的に、会員制・紹介制・予約制を基本とする日本初の本格的なクラブ運営に取り組んだのがエスカイヤクラブだったのです。

同年にはウェイトレスの制服としてバニーガールの衣装を導入。華やかな演出として注目され、会員制クラブとしての独自性を印象づけることとなりました。
開業直後から、政財界をはじめとする多くの会員様の支持を得て、運営は安定的に推移していきました。

1964年オープンした、エスカイヤクラブの第一号店
「サントリー大阪クラブ」。店内のデザインも斬新だ。

1970

ブランド統一とサービスの多様化に挑戦
- 1970年代 -

1973年4月1日、「エスカイヤクラブ」へとブランドを統一。
英語で「紳士」を意味する“Esquire”に由来するこの名称は、成熟した社会人のための信頼ある社交空間であるというブランドイメージ構築の根幹にあったといえます。

エスカイヤクラブは、サービスと運営の制度化にも注力していきます。
1976年、独自に開発した酒類自動計量器を全店舗に導入し、業界に先駆けて「オンライン・キープボトル・システム」が稼動開始しました。会員のボトルを店舗ごとに管理・登録し、利用状況をリアルタイムで把握。世界初のシステムとしてマスコミにも大きく取り上げられ、圧倒的な賛辞を集めたのです。と同時に、全店舗の業務の効率化とサービスの信頼性向上につながりました。

1978年には、クラブの情報誌「エスカイヤニュース」を創刊。会員様向けに店舗の情報をはじめ、ビジネス的・文化的な話題を定期的に提供することで、現在では会員様とクラブ、当社とを繋ぐ大切なコミュニケーション・メディアに成長しています。

1979年、全国のクラブを自由に利用できる「フリーラウンドシステム」を導入しました。会員様がビジネスの出張先でも同等のサービスを受けられるようになり、利便性と満足度の向上が図られたのです。

それまで洋食をメインとしていましたが、1982年には、和食専用フロアを新設。接待・会食のスタイルが多様化する中で、和食を希望するニーズに対応する空間を整備し、ホスピタリティの幅を広げました。

エスカイヤクラブ

高品位なインテリアも、エスカイヤクラブの代名詞のひとつ

1980

継続的な進化と会員サービスの強化
- 1990〜2010年代 -

1990年代以降も、エスカイヤクラブは既存の枠にとどまらず、運営の安定と新たなサービス開発を並行して進めていきました。
業務フローや接客オペレーションの見直し、スタッフ教育の体系化など、会員様に支持される店舗づくりに役立てるべく継続的に取り組んでいます。

2013年10月10日、新型の酒類計量機を導入し、これまで以上に精度と利便性を高めた酒類管理体制を構築しました。また、時期を同じくして、クラブ各店の店舗リニューアルに着手。会員様のクラブライフの充実を目指して、約2年をかけてハイグレードな大人の空間へと生まれ変わっていきました。

2014年には50周年を迎え、会員・関係者を対象に記念イベントを実施。
これまでの歩みを振り返ると同時に、さらなる発展に向けた節目の年となったのです。

2012年から全店でリニューアルを図った

1990

デジタル施策と現代的サービスの展開
- 2019年〜現在 -

近年は社会環境の変化やデジタル化の進展に対応し、会員様との接点を広げる新たなサービスの導入に取り組んでいます。

2019年には、メールマガジンの配信を開始。クラブからのお知らせやイベント情報、会員様向けコンテンツを定期的に発信する仕組みを整備しました。
2020年からは「バニーガールカレンダー」の販売を開始し、長年親しまれてきたバニーガールという象徴的なイメージ戦略を現代の形で展開しています。

2021年、2つの主要なデジタルサービスを開始しました。
まず、「エスカイヤクラブオンラインショップ」を開設。これにより、クラブの価値を日常にも広げる施策として好評を得ています。その一環として同年9月からは、年末向け商品としておせちの販売サービスをスタート。贈答用・家庭用ともに、幅広いニーズに応える商品展開を実現しました。
そして、スマートフォン向けの「エスカイヤクラブ公式アプリ」をリリース。店舗予約、ニュース閲覧、ポイント管理などの機能を集約し、会員様の利便性を大きく向上させています。

これらの施策やサービスは、従来のクラブの価値を損なうことなく、時代が求めるもの、会員様が求めるものは何かに柔軟に対応し、なおかつ進化を図るものだといえます。

セキュリティ面も安心なメンバーズカード

2020

節目の年と今後に向けて
- 2024年 -

2024年にはクラブ誕生60周年を迎え、各店舗で記念イベントを実施しました。これまでの歴史の中で育まれた信頼と関係性、実績を再確認し、今後も高品質なサービスを提供していく姿勢を改めて示す機会になったといえるでしょう。

この60年の歴史の中で、エスカイヤクラブは単なる会食の場にとどまらず、会員同士の交流の場、商談の場、安心してもてなせる社交場として多くの支持を受けてきました。今後も、創立時の理念を尊重しながら、社会・時代の変化に柔軟に対応し、上質なホスピタリティを提供し続けていきます。

2025